IP マッピングファイルは完全に手動で作成することができます。しかし、psarestore にこのテンプレートを作成させることもできます。これを行うには、psarestore を実行する際に -m ip_map_file_template を使用します。ここで、ip_map_file_template は存在しないファイルです。ip_map_file_template ファイルは自動的に生成されます。このファイルが自動的に生成されたら、内容を確認してください。手動で微調整する必要が出てくる可能性があります。
この方法はさまざまな場面で非常に便利です。基本的には、必要なすべての IP アドレスが書かれたファイルを持つことになるので、あとはマッピングに必要なターゲット IP アドレスを提供するだけです。以下はそうしたファイルの例です:
# ATTENTION: all not existing TARGET ip addresses will be added into your system.
# Write target ip addresses for mapping.
# for example:
#
# fxp0:
# 192.168.1.1 -> 195.173.23.200
# eth0:
# 192.168.1.2 -> 193.233.1.130
# 192.168.1.3 -> 193.233.1.131
#
# or simply:
# 192.168.1.1 -> fxp0:195.173.23.200
# 192.168.1.2 -> eth0:193.233.1.130 255.255.255.0
# 192.168.1.3 -> eth0:193.233.1.131 255.255.255.0
#
# 1) if ip address exists in the system then it will be skipped on the old interface.
# 2) if netmask was not specified then used 255.255.255.0
# the FullHostName:
# host.someplace.com -> host.someplace.com # if this option is not be specified then PSA will be configured with this hostname.
#########################################################################
# The following ip addresses are used for domains:
#########################################################################
# used for domains: another.domain
10.1.15.114 -> lnc0 : 10.1.15.114 255.255.255.255 ### exclusive
# used for domains: dom1.host.someplace.com
10.1.15.115 -> lnc0 : 10.1.15.115 255.255.255.255 ### exclusive
# used for domains: domx.host.someplace.com
10.1.15.119 -> lnc0 : 10.1.15.119 255.255.255.255 ### shared
#########################################################################
# The following ip addresses are not required:
#########################################################################
fxp0:
# included in ip pool for the clients: test1
10.1.208.2 -> 192.6.168.13 255.255.255.0 ### exclusive
# included in ip pool for the clients: test2
10.1.208.3 -> 192.7.168.12 255.255.255.0 ### exclusive
#########################################################################
# The following ip addresses are external and located on other hosts:
#########################################################################
# used for domains: some.domain, some.other.domain, yet.another.domain
# 10.1.15.116 ->
シェルマッピングファイルも上記とまったく同様です。psarestore 実行時に -s shell_map_file_template を使用して、バックアップデータに記されたすべてのシェルを含むファイルを自動生成します。以下はこのファイルの例です。
/bin/sh => /bin/sh
/usr/local/bin/rbash => /usr/local/bin/rbash
/usr/bin/false => /usr/bin/false
/bin/csh => /bin/csh
/usr/local/bin/bash => /bin/bash
IP アドレスマッピングファイル同様、マニュアル生成または psarestore による自動生成を選択することができます。後者の場合、psarestore 実行時に -c client_map_file_template を使用します。ここでも、自動生成された内容を確認してください。手動で微調整する必要が出てくる可能性があります。以下は、生成されたクライアントマッピングファイルテンプレートの例です。
このファイルは、クライアントアカウントの衝突が発生している場合にのみ自動生成されます。それ以外は、復元されたクライアントのカスタムマッピングを作成する場合はこのファイルを手動で作成しなければなりません。
ダンプファイル内のクライアントアカウントと、復元が実行されるサーバーに存在するクライアントアカウントが同じログイン名とユーザー名を持っている場合、これらのアカウントは同じものとみなされ、データは統合されます。
後者のアカウントの制限値が復元時に見当たらない場合、復元は失敗します。この場合、このアカウントをマッピングして復元する必要があります。
ログイン名またはユーザー名のみが同じ場合は、衝突とみなされて復元は実行されません。
#The following clients presented in dump have a collision with some clients in Plesk.
#Collision is detected for a client if he has login or personal name which coincides
#login or personal name of some client in Plesk.
#
#
#
login:client_1 => new_client_1
source personal name:Client One
target personal name: New Client One
------------------------
login:client_2 => new_client_2
source personal name:Client Two
target personal name: New Client Two
------------------------
別々のクライアントは固有のログイン名とユーザー名を持っていなければなりません。このため、マッピングされたクライアントのログイン名および/またはユーザー名を修正しなければならなくなる可能性があります。また、1つ以上のダッシュを用いて、それぞれのセットまたはクライアントデータを区別することも重要です。